法西医院

西宮市の小児科内科医院のブログ

喘息

time 2015/09/17

喘息についてはそのメカニズムがわかってきたため、治療法が大きく変わりました。

従来は発作が起きたら気管支を拡げるお薬を吸入し、ひどければ点滴をするというのが一般的でした。
この場合、ひどい場合はお薬が効かなくなり、命を落とすことも珍しくありませんでした。
歌手のテレサ・テンさんも喘息発作で42歳の若さで命を落とされています。
 
今ではそのメカニズムがわかっているのできちんと治療を受けていれば命を落とすことはほとんどありません。
実は喘息発作の背景には炎症が存在し、それがおさまらなければいくら発作を抑えるお薬を使ってもまた発作がおきてしまうのです。
また、発作を抑えるお薬は単独で使うとどんどん効かなくなっていくという性質を持っています。
ですから発作を抑えるお薬を単独で使用していると、はじめはよくてもだんだん効かなくなるということがおこってきます。

つまり、雑草でたとえると、炎症は根っこで喘息発作は茎、葉にあたります。
茎、草を刈り取っても根が残るとすぐにまた生えてくるのと一緒です。
ですから治療は炎症(根っこ)を取り除くことが大事です。

炎症を取り除く治療にはさまざまな種類がありますが、基本はステロイド吸入です。
ステロイドと聞くと心配になるかたがいらっしゃるとは思いますが、吸入のため、全身への影響はほとんどないとお考えいただいて差し支えございません。
ステロイドは炎症を抑える作用が強いだけでなく、発作を抑えるお薬(気管支拡張薬)が効きにくくなる性質をリセットする、つまり初めて使うときと同じ状態にする作用を持っています。ですから両方セットで使えばこれほど頼もしいことはありません。

ただ、吸入ですので小さな子供さんには扱いが難しい場合もありますので、そのときは別のお薬をお出しすることになります。

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