法西医院

西宮市の小児科内科医院のブログ

高血圧

time 2015/10/02

以前は血圧をいかに下げるかについてのみ注意が払われていましたが、今はその中身が問われるようになりました。

今の時代の血圧についてのキーワードは臓器保護作用です。

昔から血圧を下げる薬として最も使われていたのはカルシウム拮抗薬です。
このお薬は血圧を下げる作用は強力です。
しかし、このお薬単独ではかえって腎臓に負担がかかりすぎることがわかりました。
腎臓には糸球体という老廃物をろ過する装置があります。
この糸球体に流れてくる血液を輸入細動脈、糸球体から流れていく血液を輸出細動脈といいます。
カルシウム拮抗薬はこの輸入細動脈を拡げて、輸出細動脈には働かないので、糸球体に多くの血液が溜まることになり、糸球体の中の圧が高まり、最終的には潰れてしまいます。
   
それに対してACE阻害薬またはARBというお薬は輸入細動脈、輸出細動脈とも拡げるので糸球体に負担がかからず、腎臓にとって優しいお薬となっています。
ただ、問題点は血圧を下げる作用がそれほど強くないことです。

そのため、現在ではACE阻害薬またはARBというお薬が第一選択で、それでも不十分な場合にはカルシウム拮抗薬との併用となります。
それでも不十分な場合には利尿剤などとの併用となります。

カルシウム拮抗薬のみ服用のかた
血圧が基準範囲内であればそのままの服用で結構です。
血圧が高い場合、ACE阻害薬またはARBとの併用がおすすめです。

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