法西医院

西宮市の小児科内科医院のブログ

糖尿病(知識編①)

time 2015/10/09

◎糖尿病は血糖が高くなる病気です。

◎血糖を下げるホルモンはインスリンのみです。
 それは今まで人類は飢餓の歴史が長かったため、血糖を上げるホルモンはたくさん準備していたのですが、血糖を下げる必要があまりなかったため、血糖を下げるホルモンは一つしか準備されていないといわれています。

◎インスリンは膵臓から分泌され、血糖が常に70~110㎎/dlになるようコントロールされています。

◎糖尿病について従来はインスリン不足によるものがほとんどだと思われていましたが、今ではインスリン不足のみの方はむしろ少数派で、多くはインスリン抵抗性やインスリン分泌の瞬発力の不足が関わっていることがわかっています。

◎インスリン抵抗性とは血糖を下げるのに必要なインスリン量が増えることを言います。これはどういうことかというと、例えば同じおにぎり一個を食べても、インスリン抵抗性のないAさんが必要なインスリン量は10とするとインスリン抵抗性のあるBさんはインスリン量が20とか30とかAさんの何倍ものインスリンが必要になるということです。

◎インスリン分泌の瞬発力の不足とは血糖が上がった時に膵臓からインスリンがドンドン出なくて、ちょろちょろとしか出ないことを意味します。
 「インスリンがちょろちょろとしか出なくてもずっと出続けたらいいのでは?」と思われるかもしれませんが、実はそうではないのです。
 インスリンがちょろちょろとしか出ないために血糖がいったん上がってしまったら、それを下げるのに何倍ものインスリンが必要になってしまうのです。
 これを糖毒性といいます。

◎インスリン抵抗性やインスリン分泌の瞬発力の不足はブドウ糖負荷試験(ブドウ糖を飲む前と飲んだ後に決められた時間に採血をする検査)のときに一緒に血液中のインスリン量を調べることでわかります。

◎膵臓は筋肉とは違い、内臓です。負荷がかかると弱ってしまい、インスリンを出す細胞が減っていきます。逆に負荷がかかりにくくするとある程度元気を取り戻します。ですから「できるだけ薬を飲みたくない。食事と運動だけで良くしたい。」という気持ちもわかりますが、このインスリン抵抗性の改善やインスリン分泌の瞬発力の不足を補う薬もございます。

膵臓をできるだけいい状態に保っておいたほうがあとあと血糖コントロールがしやすくなりますので無理せず、ご相談ください。

以前の記事も併せてご覧ください
糖尿病(総論)

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