法西医院

西宮市の小児科内科医院のブログ

糖尿病について(知識編②)

time 2015/10/11

◎インスリン抵抗性を改善するには
 
①体脂肪を減らす。
 
 体内の脂肪細胞から出ている物質(TNF-αなど)がインスリンを効きにくくすることがわかっております。体脂肪を減らすことでインスリン抵抗性が改善されることがわかっております。改善の度合いは個人差がありますが、1~2㎏で劇的に改善される方もいらっしゃいます。

②全身を使った有酸素運動を週に3回~4回、一回30分以上行う。
 
 運動には無酸素運動と有酸素運動があり、いわゆる筋トレは無酸素運動になります。有酸素運動はウォーキング、水泳、自転車、エアロビクスなどを指します。運動の強さは脈拍でいえば110~120/分くらいで感覚とすれば少しきついけど、隣の人と会話ができるくらいです。できれば続けてしたほうがいいのですが、できない場合はこま切れの時間を利用して合わせて30分でも結構です。

③薬を飲む

 糖尿病の薬も開発がすすみ、インスリン抵抗性を改善する薬まで今では利用できるようになりました。インスリン抵抗性を改善する薬の優れているところは低血糖が起こりにくいことと体重が増えにくい(人によっては逆に痩せる)ことです。

◎インスリン分泌の瞬発力の不足を改善するには

基本的にはインスリン分泌の瞬発力を改善する方法は薬物療法(薬を飲む)以外に方法はありません。例外として高血糖が続いている人が良好な血糖コントロールを維持することによって改善することはあります。

では対処法がないかというとそうではありません。

インスリン分泌の瞬発力が変えられないのなら、その瞬発力でもコントロールできるような食べ方に変えればいいのです。

具体的には

①ゆっくりと食べる。
 ゆっくりと食べれば消化吸収もゆっくりとなり、血糖上昇もゆるやかになります。

②一回に食べる量を減らして一日5~6回食とする。
 一回に食べる量が減ればその分血糖も上がりにくくなります。妊娠糖尿病のかたは実行されています。具体的には朝食の一部を10時に、昼食の一部を15時に、夕食の一部を20時に摂ります。そのときに食べるものは果物や牛乳、チーズなどです。職場で人目が気になる方には牛乳をお勧めしています。

③食物繊維を多くとる
 食物繊維そのものは吸収されずに体から出ていきます。実はこの食物繊維があるおかげで消化吸収がゆっくりになり、血糖上昇も緩やかになります。

こちらの記事も併せてご覧ください
糖尿病(総論)
糖尿病(知識編①)

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