法西医院

西宮市の小児科内科医院のブログ

インフルエンザワクチンについて

time 2015/09/18

インフルエンザワクチンの有効性について

日本では一部の人がその有効性に疑問をもっていますが、インフルエンザワクチンの有効性そのものについては世界的には「常識」となっており、もはや議論の対象にすらなっていません。

確かに年齢によって有効性が違います。
免疫力の弱い乳幼児では有効性が低いです。
ですが、有効性が低いからといってしないほうがいいわけではありません。
それはたとえインフルエンザに罹ったとしてもひどくならずにすむ効果があるからです。

まず1歳未満については今のところはっきりとしたデータがないので当院ではおすすめしていません。
ただ、ワクチンの量が以前は0.1mlだったのが0.25mlに増えたので効果が期待できるのではないかという意見もあります。

1歳~6歳についてはワクチンによる有効性は20~40%と高くありません。
それでもインフルエンザワクチンは受けておいたほうがいいと思われます。
というのもインフルエンザ脳症などの重篤な合併症を防ぐ効果が期待されるからです。
これはインフルエンザワクチンによって血液中の抗体が充分に作られているからです。
それではなぜインフルエンザに罹ってしまうのかというと、今のワクチンでは鼻やのどの粘膜での抗体が充分に作られないからなのです。

現在、アメリカでは鼻やのどに噴霧するタイプの生ワクチンが研究中で、このワクチンだと乳幼児でも有効性が90%だそうです。
このワクチンだと痛みもなく、有効性も高いため期待されます。

7歳~19歳についてははっきりしたデータはありません。
おそらく有効性は40~60%くらいと思われます。

20歳以上については一回で64%、二回で94%です。

インフルエンザワクチンを受ける時期

それではワクチンを受けるとしたらどの時期がいいかというと、2回受けられる場合は一回目を10月下旬~11月中旬に、二回目を11月下旬~12月中旬に受けられることをおすすめします。
また一回受けられる場合は11月中に受けられることをおすすめします。

まず、インフルエンザワクチンは接種してすぐに抗体が作られるわけではなく、最低でも2週間はかかります。
ですから流行するシーズンに入る2週間以上前にしておく必要があります。
また、ワクチンは接種後約5か月有効です。

インフルエンザワクチンの接種間隔

インフルエンザワクチンの接種間隔は1~4週間となっていますが、増幅効果(ブースター)を考えると3~4週間、できれば4週間空けたほうがいいです。
4週間以上空いたとしても増幅効果がなくなるかというとそんなことはないので2回受けたほうがいいです。

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